学生と話していて「えっ?!」とか「へぇ~!」とか思ったこと

投稿者 aas 日時 2021年4月24日

新学期が始まって3週間。新しい学生たちとオンライン授業も少し感覚がつかめてきたが、学生と話していてどうも理解が難しいこと、驚くこと、新しい発見を共有する。世代間ギャップといえばそれまでだが、育ってきた環境が異なるのか、得ている情報が異なるのか、、、驚きながらも、違いを楽しませてもらっている。

* 一昨年まで対面授業では、教室の後ろに張り付いて座っている学生たちも、「もっと前に来て」というと、驚くほど素直に皆が前列に移動してきて、正直その素直さに驚いていた。ところが昨年来のオンラインでは「顔出して」と言っても、絶対に出さない学生が半数位いる。顔出しってそんなに嫌なのか?因みに、かたくなに顔出さないのは、殆ど日本人学生。半数留学生/外国人のクラスでは、顔出しているのは殆どno-Japaneseで、何だか外国で授業しているみたい!(笑)

* 会話を投げかけるとミュートを外して話してくる学生はいるし(これも多くはnon-Japanese)、チャットで意見や質問はどんどん入るのに、率先して質問や意見は出ない。今週の授業で、ブレイクアウト時に「グループで書記を決めて、書記が画面共有して意見をまとめながら進めて」と指示をしたのに、私が画面共有許可を忘れていて画面共有ができなかったことがあった。その時、皆気付いているのに、誰も私に指摘せずに画面共有なしのままブレイクアウトワークやっている。何で言ってくれないの?

* 授業の後「就職活動等の質問ある人は残って話そうか。30分位いいよ」と言って、時間とると、沢山の学生が残った。が、ほとんどの学生が顔も出さずに、そこにいるだけで、質問してきたのは二人だけ。他の学生は顔も出さずに聴いているだけで「他に質問ある人?」と聞いてもシーンとしていて、「じゃあ、終わりでいいかな?」というと、皆黙って消えていく、、、。う~~ん、ようわからん!

* 「皆が考える日本企業の特徴をグループで話してまとめて」というグループワークをやった時、出てきた話をいくつか紹介しよう。「女性は給与が安い。女性の昇格が遅い。女性はマネジャーになれない」「昇格は年齢で、成果ではない」そんなことはないけれど、まあここまではいいとしよう。しかし、「日本では顔が採用判断基準なので履歴書に写真が必要」「昇格は会社にいる時間の長さで決まる」「女性はハイヒールを強要される」「自分の席で自由に飲み物も飲めない」「上司に話しかけてはいけない。話しかけていい時間が決まっている」「日本人は恥ずかしがり屋(shy)だから、本音で話すために飲み会がある」、、、、皆さん、いつの話だ?この情報どこから得るんだ?

* 「日本企業はグローバル、グローバルと言っているのに、日本語のできない学生を採用しないのはおかしい。英語しかできなくても、優秀な人材を採用すべきではないのか。おかしい!」言っていることは分かるし、理想はそうなのだろうけど、今の日本で、日本語できなくても優秀だから雇え!と言っちゃうのも、ある意味凄いかな。(これは多分、受け側も温度差ありそう)

* 何で日本企業は皆アセスメント大好きなの?使っているの?SPIは20回位受けているかも!Webテストなんか皆スクリーンキャプチャしてシェアして回答まわしていますよ!アセスメントの会社が儲けているだけじゃないんですか?!って、学生が言ってますよ!(笑)

皆さん、どう思います?人事の方、採用担当の人、、、再認識した方がよさそうなこと沢山ありますよ! 良い悪い、あっている間違っているは、それぞれ思いはあると思うが、学生がこれらの情報を大人から得ていることは事実だろうし、そこはしっかり受け止めるべきでしょう。