「外国人と働いて結果を出す人の条件」出版に当っての背景

投稿者 aas 日時 2017年9月22日

今週末、山本の新書「外国人と働いて結果を出す人の条件」(幻冬舎)が書店に並びます。この本は、私にとっては初めての“個人向け”自己啓発本になります。今まで、仕事も執筆も、企業相手、経営者相手、人事部相手だったのですが、やっぱり個人が変わらなきゃという思いを持って書きました。が、いや~大変でした!私がいかに企業に向いたコンサルタントだったのかを思い知らされました。個人向けに書いていても「いやいや、日本企業に働いている個人に、それを言うのは酷でしょう!まずは、会社が変わらなきゃダメでしょう!」ってどうしても思ってしまい(多分、それは間違いではない)、中々筆が進まず、書き方が分からず、難産でした。

それでも、私がこの本を書きたい、書こうと思ったのは、やっぱり「このままではヤバイ!マズイ!」と思ったからに他なりません。

我々の親の世代が築き上げた、この素晴らしい技術立国。実質戦争で何もなくなってから、四半世紀で世界の一流に食い込み、40年で経済的に世界No2の国になった。毎年二桁経済成長ですよ!とんでもないことです。ただ、我々は、バブル経済崩壊後は、なんと四半世紀、その貯えで食べてきた。我々世代までは、先代の築き残してくれたブランドと技術遺産でどうにか食べていけそうです。英語ができなくても、Diversity & Inclusionが何かわかっていなくても、Japan BrandJapanese Quality/Technologyがあればどうにかなってきました。しかし、今後はそうはいきません。風前の灯火であることは、誰の目にも明らかです。Japan Brand印籠もJapanese Quality印籠も、使えなくなるのは時間の問題です。そうなると、今一度、世界に通用する“人の力”が不可欠になります。Globalという土俵で活躍できる個の力(もちろん個の力を結集した組織力でもOK)が不可欠になります。Globalで活躍といっても、今までのようにGlobalで戦うというより、Globalという土俵でGlobal一員としてGlobalに生きていくというイメージだと思っています。ただ、今の日本の若者たちを見ていると、賢いのだけれど、残念ながら、グローバルの土俵で活躍できる人材は限定的なように思われます。繋ぎ世代のおじさんとしては、強くなれ!とか、頑張れ!というより、Globalで楽しめるようになると絶対得だって!という気持ちで書きました。何人かでも、“よし私も!”と思う若者が出てくれると嬉しいなと思っています。