Clubhouse 50日からの学び

投稿者 aas 日時 2021年3月15日

(Clubhouseの規約に則り、Clubhouse内で話された内容そのものを記録することはしていません)

Clubhouseを始めて50日が経った。そろそろ、しっかり使っている人、もう飽きた人、結局入っていない人(人数的には圧倒的にこれ)に分かれてきているだろうか。私はどちらかというと一番目で、週に2~3度、計3~5間程度、聴いたり話したりしている。

使われている方々は感じられているだろうが(好き嫌いは別として)、Clubhouseは、1年前まで当り前だったリアル対面の場でも、zoomなどオンラインコミュニケーションの場でも、そしてこれまでの各種SNSでもなかった、全く新しいコミュニケーションの『場』を与えてくれる。うまく使えば、そこから学ぶこと、気付くことは、∞だ。

私の経験をひとつ共有する。政治報道記者でニュースキャスターの友人から「NETFLIXのNORULESという本を読んでショックを受けた。こんな会社に日本企業は勝てるのか?というテーマでClubhouse roomをやらないか」と誘いを受けて、ブロックチェーンを使ったスタートアップベンチャーの社長をしている友人と3人で、日本企業の組織について語る部屋を始めた。すると最終的には、大手日本企業人事担当役員、複数大臣経験のある現役国会議員、経営学専門の大学教授、真言宗寺院の住職が加わり、全くバックグラウンドの異なる7人で日本の組織論を議論する場ができた。何の計画もなく、突然、このような場が形成されることは、今までの常識ではありえなかった。しかも、初対面未満の人同士が、なぜか立場も意識せずフランクに本音で話せる魔力が存在する。実に楽しい!

私の場合、毎週日曜の夕方、コンサルタント仲間と人事の部屋を主宰しているが、それ以外に、ジョブ型人事、組織開発、組織文化、ダイバーシティ&インクルージョンなどの部屋を時々開いてきた。また、他でやられている組織マネジメント系の部屋、毎晩やっている大企業で取り組む新規事業を語る部屋、技術革新や新規事業創出を語る部屋、大学の公開ゼミ等々に顔を出させてもらってきた。その中で、これまで私が得た学びや気付き、そして再確認を備忘録としてメモしておく。

*    技術の話、事業の話、人事制度の話、、、色々な入口はあっても、結局、課題の議論はは行動、コミュニケーション、組織風土の話に行きつく。

*    人事制度も人材開発も手段であり、こちらも手段である組織開発の一部。目的ではない。

*    研修も教育の場としてはダメ。共感を得る場。そこから学びがある。

*    企業文化とは、トップの言っていること、やっていること。新入社員の感じたもの。

*    経団連のいうジョブ型=人材マネジメント=企業経営=MBA。厚労省のいうジョブ型=雇用=労働政策=法学部。

*    多くの企業現場で、無意識にHowという手段や方法論に走り、WhatやWhyという目的論が置き去られている。ここからは何も生まれない。目的論は理屈ではなく感性。

*    事業はやらされるものではなく、自らやるもの。新規事業はwillがないと起こらない、続かない、成功しない。イノベーションも目的ではない。

*    どうしなくちゃいけないのか?ではなく、自分がどうしたいのかに立ち返る。

*    D&Iも同じ。しなくちゃいけないというHowではなく、目的とWillである、WhatとWhyから入っていないと結局進まない。

*    最近、ビジネスはアートだ、右脳だ、感性だ、と言われるが、とことんロジックを突き詰め定型をマスターした上でないと、サイエンスを超えるアートは生まれない。

*    若者の就社意識の希薄化、就職意識の高騰は、想像以上。というか当り前化。

*    会社貢献ではなく、社会貢献。自分の仕事の社会における意味づけが大切。

*    組織力の強化には、個の意識と行動の自立と自律が不可欠。

*    やっぱり上司が大切。上司が自律し、傾聴し、自己主張し、ポジティブに議論し、パッションを持って夢を追っていれば、部下もそれを追随する。