やっぱり日本はまだまだ捨てたもんじゃない!(ARTDOに参加して)

投稿者 aas 日時 2016年11月19日

「何言ってんの?当たり前じゃん!」とより多くの声を聴きたく書いてみました。() 帰路のマニラアキノ空港で書いています。

The 43rd Asia Regional Training & Development Organization’s International ConferenceManilaに参加してきました。参加者は200名程度。今週はATDも台湾でやっているし、日本もHRカンファレンスや他に多数今週は重なっていたようですね。こちらは、スピーカーで10か国の人がいて、参加者はもう少し国籍多いかもしれません。フィリピンの他、インドネシアと台湾の人が目立ちました。この両国からは政府のスピーカーも来られており、台湾は大臣(日本で言う人事院のトップ)が登壇されました。あっ、因みに日本人は私だけです!

CEOセッションというパネルで知り合った、富士通フィリピンのCEO(ハンサムな切れ者でとても素敵な人)とNECフィリピンのCEO(とても聡明な女性)と話していても、他のアジア諸国からの参加者と話していても、やはりまだまだ日本人気は高いです!必ずしも、商品品質やテクノロジーの話ではなく、アメリカ人みたいに上から押し付けずに話を聴いてくれる、中国や韓国より紳士的だ、とやはり“人の良さ”の話が出てきます。これを持ち続けつつ、如何にビジネスで強くなるか、やっぱりそこをめざして、日本人独自のリーダーシップスタイルを作らねばと強く思いました。しかし、また、ここで日本人独自のというと、日本人はステレオタイプを作ろうとするんですよね。そこは、やっぱり今のグローバルトレンドで、AuthenticでありPersonal Leadership Styleをどう気づき上げるかだと思います。

私は二日目に登壇しましたが、調子に乗ってトランプ次期大統領から“How to MAKE JAPAN GREAT AGAIN”という副題を頂戴しました。() 残念ながら題名での受けは今一でしたが、狙ったところで笑いも取れましたし、何より、90分という持ち時間(少しイントラクションも入れました)、皆さんが集中してくれて、後からもかなり良かったとお褒めも頂きました。実は、私が思っていた以上に響いたようです。日本がどういう経緯で成長し、現在何が課題になっているのか、過去の成功方法論の何が足枷になっているのかなどを、経済環境や人口変動などのマクロ環境含め説明し、その上で、日本企業が取り組んでいるタレントマネジメントのトレンドをお話ししたのですが、国によってポイントは違うものの、自国との比較から参考になったと多くの方々に言っていただけました。やっぱり、台湾の人たちは共通点が多いとおっしゃっていました。でもシャープも買えてるじゃん!というと、あの会社(鴻海)はね!という反応でした。() 
そうそう、プレゼンの最後は、Best Timeingであった博多の陥没が1週間で修復くしたというニュース写真を使わせていただき、”at the end, you know, Japan is still GREAT”とというスライドを作って締めさせていただくと、なんと拍手が沸いたのです!
 自画自賛ではないですが、本当に、コンファレンス最後の全体のまとめのセッションでも複数の人が私のセッションでの学びを取り上げてくださり、来たかいがあったと嬉しかったです。

しかし、やっぱり、日本のHRに関しては遅れているというか、戦略的でないとつくづく思わされました。FBでも書きましたが、地元の会社の人の話/プレゼンを聴いていても、HRの前に必ずビジネス戦略のあることが見えるんですよね。何のためのHRかということが、ストーリが通っている。まさに、HR Fabula!何です!(ちなみに弊社名の由来のFabulaはラテン語でStoryです)

会社訪問で伺った地元の大手ファストフードチェーンを展開するJFC8か国で、2500店舗、10.000人以上雇用の大企業)の本社にお邪魔してTalent Managementの話、フィリピン政府の役人人事の変革の話、マレーシアのエネルギー会社の話、皆、PPTを見ていると一見アメリカのテキストブックのようではありますが、必ず彼らは戦略から話が入ります。日本企業のプレゼンより、遥かに戦略的で論理的であり、徹底した計画とプログラムが組まれています。何より、聴いていて、お話にストーリがあります!何のために(例えばJFCでは、2020年に世界で5番目のレストランチェーンになるために、政府であればいつまでにどんな国にするためにどのようなサービスを提供できるようになるために)、HRTMのプログラムがあるかが、明確に説明されます。本当に見習うものは多いです。

お陰様で、色々なネットワークも構築できて、最後の日の夜はお仕事の相談のミーティングまでセットアップされました。アジアと日本の架け橋的なリーダーシッププログラムを大企業ではなくSMEでできないかという話です。素晴らしいですね!乗らない手はないですよね!

ところで、最後の夜の打ち上げ(このARTDOでは各国が何か歌やダンスを披露するのが恒例です!)で、日本ではお見せしない姿も披露しました!() 私は日本からは一人だし何もしなくてよいと事務局には言われていたのですが、MC(もちろんプロです)が私のところに寄ってきて、「今、日本で一番有名なヤツやれ!いいな!音楽かけるぞ!」と爆笑しながら、、、!そう、ピコ太郎を披露しました!() さすがフィリピン、日本より遥かに人気のようで、、、。開き直って、爆笑とってきました!() お陰様で、今朝は会う人会う人に、Appleはどこだ?とか言われながら、帰路につきました。