“日本、本当にこれで大丈夫?”な話

投稿者 aas 日時 2019年9月26日

前半はFacebookでシェアした話になりますが、笑うに笑えない、日本という国の現状です。

スイス(IMD)と仕事をしているのですが、スイスでは(他国でも同じような感じかもしれませんが)、法律でお金を振り込む先が怪しくないかちゃんと確認しなくちゃいけないようで、、、その為に、会社の登記と銀行口座と私がちゃんと繋がっているか確認が必要ということで、会社登記と銀行口座の証明送付のリクエストが来ました。(これはいたって全うなこと)

で、銀行に行ったわけです。

私からざっと状況を説明し「ということで、銀行口座の証明の発行をお願いします」

担当1「では、この用紙に必要事項の記入をお願いします」

で、私が書類記入して渡すと、担当1が「おかけになってお待ちください」と。

本当にすぐできるのか?と半信半疑で待っていると、、、30分近く経ってから、もう少しベテランらしい担当が、

担当2「すみません。英語ですと、すぐに用意ができませんので、後日、送付させてください。」と。そんなの最初に言えよ!と思いつつ、

私「来週はオフィスに寄らないので、自宅にお送りいただけませんでしょうか」

担当2「すみません。それはできません」

私「会社の代表で、それを証明するものや、身分証明もありますが、、、ダメでしょうか」

担当2「すみません。それはできないルールでして、、、」

私「弱ったな、、、いつ頃できます。」

担当2「今日中に作成しますが、郵送しますので、一週間程見てください」

私「はっ?今日作成するのですよね?何で、一週間もかかるのですか?」

担当2「何かあってはいけないので、一応、余裕を持たせて頂いて、、、」

私「いやいや、こっちは急いでるんですけど。じゃあ、取りに来ても良いのですが、今日夕方にはできているのですよね」

担当2「はい。3時以降に作成しますが、窓口は3時までなので、今日はお渡しできません」と、当り前のように言われる。大体、英語かどうかって理由じゃなさそうじゃん!

私が困った顔をしていると、担当2が奥にお伺いに、、、で、担当3(多分、係長位)が出てきて

担当3「すみません。ご迷惑おかけしますが、来週いつ来て頂いてもお渡しできるようにしておきますので、、、、」

私「じゃあ、来週どこかで取りに来ますので、作っておいてください。」

担当3「こういうフォームになりますが、よろしいでしょうか」と英語のフォーマットを持ってくる。で、見てみると、ちゃんとフォーマットがあり、こちらの会社名、住所、口座番号と相手の名前と住所を書くだけのもの。こんなの5分で出来んじゃん!

担当3「相手様の名称と住所を頂けますでしょうか」と申込書のとても書ききれない3cm位のサイズの枠に書けと、、、

大体、私が申込書に書かずに、フォームに直接書いて、銀行がサインしてくれればいいじゃんと思いつつ、、、真面目な私は一所懸命書き込むと。

当然、小さな英文字が読めないようで、、、

担当3「これはPですか?」

私「“P.O. BOX”。Post Office Boxの略だから、“P”ですね」と、もう少しPをはっきり上書きする。すると、、、

担当3「すみませんが、今、修正頂いたところに、修正印を押して頂けますか」

いやいや、これ行内の資料作成申し込みじゃん!と思いつつ、ハイハイと、、、。

担当3「すみません、このスペルを教えて頂けますか」

私「あ、それは、ローザンヌですから、、、」

担当3「ロー、、、?」

私「”l”a”u”s”a”n”n”e”」と説明

担当3「すみません。で、次のこれは、、、」

私「スイスなので、Switzerlandですね」

担当3「すみません。スペルを教えてもらえますか。間違うといけませんので、、、」

私「はいはい。”s”w”i”t”z”e”r”l”a”n”d”」

担当3「では、これで準備しておきますので、来週、いつでもお越しください」とにこやかに!

唯一の収穫は、“おっ、俺、まだ切れるオヤジじゃないじゃん!”と再認識できたことでしょうか?!

あっ、でも最後に、嫌みというより、笑いながら「無理だと思いますが、これって、メールやネットのやり取りで取得できないんですよね?(笑)」。もちろん、答えはNO!

しかし、本当に、これで大丈夫か?日本? 本当に昭和から何も変わってないじゃん!

実はさらに当日のオチがあり、、、夕方4時頃に電話があり「すみません。御社の英語名を教えて頂けますか?」だって! もう、全てが、働き方改革以前の問題ですよね!そりゃあ、残業は減らないって!

(ここまでが、以前、Facebookで書きました)

で、翌週、書類を取りに行ったのですが、何と恐ろしい!帰って確認すると、会社の住所は渋谷区道玄坂1-12-1なのですが、英語で書かれた住所にDogenzakaの文字が見当たらない!もう信じられない!これ誰かが作成して、当然上司も確認していますよね。正直、タイプするだけですよ!本当にどうなってるんでしょうか?

しかし、書き直しを頼むとまた一週間とか言われそうだし、多分、先方にしては関係ないだろうと思って、そのまま使用して通しました。あっ、因みに、スイスには、当日、書類をPDFで送って処理してもらいました。向うはそれを税務上必要なWebフォームに張り付けて処理されるようでした。(笑)

実は、その前に、スイスから催促のメールがきました。「まだ、準備できないのか?」と。で、私が「出張で銀行に書類を受け取りにいけずに遅れている。ごめん」と返すと、「えっ?そんなのネットとかメールでやれないのか?」当然のご質問。私が「日本はまだ発展途上国だから、銀行はネットで対応してくれないんだよ!」と返すと、返信で一言

「oh!」。