自分を薄利多売ってあり?

Posted by admin on March 5, 2016

皆さんは、「薄利多売」ってどう思われますか?“安かろう悪かろう”イメージも付きまとうけど、ひとつのビジネス戦略ですよね。 って、今日、ちょっと思ったのは、モノを売る話ではなく、自分をどう売るかの話です。

こういう商売(コンサルティング)をしていると、「安売りしてはダメだ。自分を高く売らないと価値を下げる!」と良く言われます。「私は1日XX万円以上じゃないと仕事は受けません」って人も、周りに少なからずおられます。人事のプロとして、当然、そこには市場価格とか市場価値というものがあり、それがひとつのバロメータだということは良く分かっています。でも、世の中には、私にValueを感じてくださっていても高いお金は出せない企業は沢山あるし(ここでは、「お前、偉そう言って、なんぼのもんじゃい!」って議論はちょっと横に置いておいて())、また、そういうところでお役に立ちたいという気持ちがあって独立したのは偽りのないところです。(ダイレクトでROIの見えない人事コンサルという性質が難しくはしていますけどね。)

と書いてみたものの、実は、今日、ふっと思ったのは、そういう格好良い話ではなく、「薄利多売」の方が、自分が成長できるし、楽しめるんじゃないかって話です。何か決まった商品を売っているわけでもなく、ひとつの深い専門性を売っているわけでもない、私のようなタイプコンサルタントは、深さ以上に幅が必要です。他人が気付かない、見えていなかった角度や陰からの気付きを与えてあげるとか、ABを結びつけることでXができますよとか、次にはβが来るから今はαでしょうとか、幅や視野、視点がValueになります。その為には、色々な会社と付き合い、色々な人と出会い、色々な環境を経験することで自身のValueが高まるのです。そして、なにより、それが好きだからこの仕事をしているのです!() ということで、薄利多売でより多くの異なった場を経験することで、自身のValueが高まるのかなと思うのです。ただ、難しいのは、モノ売ってるんじゃなくて、自分を売っているだけに、多売が非常に難しいってことなんですけどね!